
海外FXでトレードする大きなメリットとして国内FX業者ではありえない、圧倒的なレバレッジがありますよね。
このハイレバレッジを上手く活用し、スキャルピングで上手く稼ぐこともできるのが海外FXです。
しかし、
- スキャルピングは本当に効果のあるトレードスタイルなのか
- スキャルピングはできる海外FXブローカーを知りたい
- スキャルピングを禁止している業者もあり、違法なのか気になる
などのお悩みを抱えている人も多いと思います。
そこでこの記事ではこんな海外FXのスキャルピングについて詳しくご紹介しています。
具体的にはこの記事の前半でスキャルピングの特徴やおすすめのブローカーなどをご紹介し、スキャルピングの基礎知識や便利なツール、おすすめの通貨ペアなどをご紹介していきます。
この記事は、スキャルピングで早く結果を残したい人や他のトレード手法がうまくいかなかった人に、特に読んでいただきたい内容となっておりますので、ぜひご一読ください。
目次
スキャルピングは短期トレードのこと
そもそもスキャルピングとは、短期売買のトレードスタイルのことで、FXの代表的なトレード手法です。
数pipsから10pipsというわずかな利幅を狙って、1日に何度もトレードを繰り返し、コツコツと利益を積み上げいくスタイル。
ポジションも数秒から数分程度で決済します。
ちなみにFXのトレード手法は大きく分けると次の4つあります。
- スキャルピング:数秒から数分単位でトレードを行うトレード手法
- デイトレード:数十分から数時間単位でトレードを行うトレード手法
- スイングトレード:数日から数週間単位でトレードを行うトレード手法
- キャリートレード:数ヶ月から年単位の長期間ポジションを保有するトレード手法
スキャルピングトレードの中にも様々なスタイルがありますが、基本的には常にチャートを観察し、為替相場に注目しながらトレードを行います。
そのため、スイングトレードのようにポジションは放置せず、片手間ではできない手法です。
一方ですぐに決済するため、一度のトレードで大損するリスクが少ないメリットがあります。
ブローカーによってはスキャルピングを禁止している
スキャルピングは、業者によって禁止しているケースもあります。
そのため、スキャルピングを違法だと考えている人もいますが、れっきとしたトレード手法であり、違法ではありませんのでご安心下さい。
また国内FXブローカーと海外FXブローカーでは、スキャルピングの取り扱いに下記のような違いがあります。
- 国内FXブローカーでは、スキャルピングが禁止のことが多い
- 海外FXブローカーでは、スキャルピングを許可していることが多い
上記のように国内FXブローカーは、スキャルピングを禁止しているケースが多く、DMM FXやSBI FXなどの有名なブローカーも禁止しています。
※具体例をあげると、DMM FXでは「店頭外国為替証拠金取引約款」の第7条(禁止事項)に、 (9) 短時間での注文を繰り返し行う行為という記載があり、スキャルピングを禁止しています。
このようにスキャルピングの禁止は、利用規約や取引約款などにしっかりと記載されていますので、 口座開設する前にそれらの書類を確認しトラブルに合わないようにしましょう。
海外FXブローカーでスキャルピングと相性の悪いブローカー
海外FXブローカーでもスキャルピングの禁止やポジションの保有時間の制限を設けている業者も存在します。
具体的には、
- LandFX
- is6com
- iForex
- XLNTrade
- instaforex
などのブローカーで、このような業者でのスキャルピングはオススメしません。
さらにLandFX以外のブローカーは、 ブローカーが取引に介入する恐れのあるDD方式を採用しており、透明性の高いトレードができませんのでご注意くださいね。
(DD方式は国内FX業者と同じです)
一方で海外FXブローカーの多くは、NDD方式を採用しており、こちらの方がオススメです。
スキャルピングが禁止されている理由とは?
ブローカーがスキャルピングを禁止している理由は、次の2つが考えられます。
- サーバーに負荷がかかる
- カバー取引が追いつかない
では1つずつ順番に深堀りしていきましょう。
サーバーに負荷がかかる
スキャルピングは短期的にトレードをする手法のため、取引回数が多くなり、ブローカーのサーバーに負荷がかかってしまいます。
サーバーに負荷がかかってしまうと、サーバーの動きが重たくなり、本来の約定スピードで注文が通らなくなります。
そうなると他のトレーダーは、大きな損失を被ることになりますよね。
そしてブローカーを乗り換えるという事態になれば、ブローカーも大きな損失を受けることになります。
カバー取引が追いつかない
そもそもカバー取引とは、トレーダーの注文に対してその海外FX業者が仲介し、金融市場へ業者がトレーダーの注文を代わりに注文する取引方式のこと。
そのため、スキャルピングのような短期間に何度も注文が行われるトレード手法では、トレーダーの注文に対し、業者のシステムが間に合わなくなってしまいます。
そうなるとブローカーがは大きな損失を被るリスクがあるため、スキャルピングを禁止しているのです。
スキャルピング禁止業者でスキャルピングするリスク
スキャルピングを良しとしない海外FXブローカーでスキャルピングを行うと、どうなるのでしょうか。
それは、出金拒否やスキャルピングによって稼いだ利益の没収などが考えられます。
さらに最悪の場合は、口座の凍結という措置を取られるリスクもあります。
このように、せっかく稼いだ利益を出金できないことにもなりかねませんので、スキャルピングを禁止している業者では、スキャルピングを行わないようにしましょう。
一方でスキャルピングを行う場合は、NDD方式のブローカーかスキャルピングを許可している業者を選ぶようにすることをオススメします。
大半の海外FXブローカーがスキャルピングを許可している理由
大半の海外FXブローカーがスキャルピングを良しとしている理由は、取引方式に関係しています。
具体的には、国内FX業者のようなDD方式ではなく、ブローカーが取引に介入できないNDD方式を採用しているためです。
それぞれの取引方式をまとめると、下記のような違いがあります。
- DD方式→FX業者が金融機関とトレーダーの間に入り、仲介し取引する
- NDD方式→トレーダーの注文が直接インターバンク市場に流れる
NDD方式を採用している海外FX業者は、顧客の注文をそのまま提携先のリクイディティプロバイダーに流し、そのトレードの手数料で利益をあげています。
つまり、トレーラーにより多くトレードしてもらう方が業者の利益は増えるということ。
そのため、 NDD方式を採用している海外FX業者では、スキャルピングを許可しているのです。
※NDD方式を採用しているブローカーをA-Book業者と呼ぶこともあります。逆にDD方式の海外FX業者はB-Book業者とも呼ばれます。
◯NDD方式を採用しているメジャーな海外FX業者
◯DD方式を採用しているメジャーな海外FX業者
NDDの特徴まとめ
ここで一旦、 NDD方式の特徴やメリットをまとめておきますね。
具体的な特徴は下記の通りです。
- 取引手数料が業者の利益になるため、透明性の高いトレードが可能
- 業者がトレードに介入できないため、悪質なリクオートやスリッページが無く安心してトレードできる
- DD方式に比べると、取引コストは高くなりがち
海外FXブローカーの多くは、このNDD方式を採用しています。そのため、おおむねスキャルピングは可能と言えますね。
スキャルピングと相性の良いブローカーを選ぶコツ4つ
ではここからスキャルピングと相性の良いブローカーを選ぶコツを4つご紹介していきます。
具体的には、下記の4つに注目して業者を選ぶことをオススメします。
- 低いスプレッド
- 高い約定力
- ECN方式の口座
- cTraderという選択肢もあり
それでは順番にみていきましょう。
コツ1 低いスプレッド(取引コスト)
スキャルピングは、トレードの回数がものすごく多くなります。
そのため、取引コストが利益に直結すると言っても過言ではありません。
できるだけ取引コストの抑えられる業者やスプレッドの狭い業者を選ぶようにしましょう。
ここで、メジャーな海外FX業者のスプレッドを比較しておきますね。
海外FXブローカー | USD/JPY | EUR/USD | EUR/JPY |
AXIORY | 0.4pipsから | 0.4pipsから | 0.7pipsから |
XMTrading | 0.1pipsから | 0.1pipsから | 0.6pipsから |
TitanFX | 0.3pipsから | 0.2pipsから | 0.7pipsから |
Tradeview | 0.1pipsから | 0.1pipsから | 0.4pipsから |
FBS | 0.3pipsから | 0.6pipsから | 0.5pipsから |
LandFX | 0.1pipsから | 0.1pipsから | 0.2pipsから |
※各海外FX業者のECN口座のものをまとめています。取引タイミングや経済状況などでスプレッドは変動しますので、あくまで参考程度です。
※また上記はECN方式であり、別途取引手数料がかかる点にもご注意ください。
上記の表でみると、どの業者のスプレッドも同じように感じます。
もちろん中長期トレードであれば、この差はあまり影響しません。
しかしスキャルピングとなると、たった0.1pipsの違いでも利益に大きな差を与えます。
例えば、 USD/JPYを10万通貨分のトレードを1度行っただけでも、下記のような取引コストの差が発生します。
- 0.4pips=400円(AXIORYの取引コスト)
- 0.1pips=100円(XM Tradingの取引コスト)
AXIORYとXM Tradingを比較すると、1回のトレードあたり200円の差が生まれます。
1度のトレードで300円の差が生まれています。
これが10回、20回と積み重なっていくと、大きな差になるのは明白ですよね。
このことからもスキャルピングトレードを行うにあたり、取引コストやスプレッドが重要になることがわかります。
そのためスキャルピングを行う場合は、0.1pipsでもスプレッドの低いブローカーを選ぶようにしましょう。
ちなみにAXIORYやTradeviewなどがトータルでの取引コストを抑えられ、スキャルパーにも人気の業者ですね。
コツ2 高い約定力
スキャルピングでは、1秒争うトレード手法のため、ブローカーの約定スピード(約定力)も重要です。
約定スピードが遅いとレートのズレ(スリッページ)が起きやすく、狙ったレートで注文ができず、うまく利益を上げることができなくなります。
どんなに取引コストを安く済ませられても、理想のレートで注文ができないのであれば、利益を積み重ねることができません。
そのため、取引コスト同様、約定力にも注目してブローカーを選ぶ必要があります。
LPサーバーの安定性
約定スピードや約定率は、ブローカーが提携しているLP(リクイディティプロバイダー)のサーバーの安定性にも影響を受けます。
例えば、エクイニクス社が提供しているデータセンター。
このデータセンターは、多くのLPが設置されており、世界で最も信頼性の高いデータセンターの1つです。
さらにエクイニクス社のLPサーバーの約定スピードは、とても早いと言われています。
その理由は、エクイニクス社のLPサーバーとFX業者のサーバーが同じデータセンター内にあるためです。
ちなみにエクイニクス社のサーバーを利用してるメジャーな海外FX業者には、AXIORYやTradeview、TitanFXなどがあげられ、どのブローカーも安定して高い約定力を提供しています。
スリッページが多い業者は利用を避ける
一方でスリッページの多いブローカーは避けたほうが無難です。
やはり数pipsを細かく狙うスキャルピングとなると、スリッページは命取り。
もし注文がスムーズに通らない、スリッページが何度も発生するなどの状況に陥った場合は、すぐに他の海外FX業者に乗り換えることをオススメします。
コツ3 ECN方式の口座
そもそもECNとは、Electronic Communications Networkの略で、トレーダーの注文が直接ネットワーク環境に流れ、提携しているLPと取引を行う仕組みです。
トレーダーの注文に対し、ブローカーが介入できないため、安心してスキャルピングを行えます。
このECN取引は、海外FXブローカーではSTP口座とECN口座の2つに分かれるので、それぞれの特徴も深堀りしていきますね。
STP口座の特徴とは
まずSTP口座ですが、STP口座には次のような特徴があります。
- 取引手数料が掛からない
- 一方でスプレッドは広め
- 最低入金額が低い
- 最低取引通貨量が低い
- ボーナスが適用される
取引手数料が無い代わりにスプレッドが広めに設定されています。
また口座開設時にもらえるボーナスや入金額分のボーナスがもらえるキャンペーンなどが適用される場合も多いという特徴もあります。
基本的に海外FX業者のスタンダード口座は、STP口座である場合が多く、海外FX初心者にオススメできる口座タイプです。
ECN口座の特徴とは
一方でECN口座には、次のような特徴があります。
- トレード毎に取引手数料が発生する
- スプレッドが狭い
- ほとんどの業者でボーナスが適用されない
STP口座と違いECN口座は、スプレッドが狭い反面、取引手数料がかかるという特徴があります。
とはいえ、この取引手数料を含めたトータルの取引コストは、STP口座よりも低く設定されており、スキャルピングにオススメの口座タイプです。
メジャーな海外FX業者のECN取引口座
ではここで、メジャーな海外FX業者のECN取引ができる口座をSTP・ECN別にまとめていきますね。
各ブローカーで口座名が若干異なっているので、口座開設する際は間違えないように注意が必要です。
海外FXブローカー | STPタイプ | ECNタイプ |
AXIORY | スタンダード口座 | ナノスプレッド口座 |
XMTrading | マイクロ口座・スタンダード口座 | Zero口座 |
TitanFX | スタンダード口座 | ブレード口座 |
Tradeview | スタンダード口座・Currenex口座 | ILC口座・cTrader口座 |
HotForex | マイクロ口座・プレミアム口座 | ゼロスプレッド口座 |
FBS | スタンダード口座・セント口座・マイクロ口座・ゼロスプレッド口座 | ECN口座 |
LandFX | LPボーナス口座・LIVE口座 | ECN口座 |
もちろんスプレッドが低い口座は、ECNタイプです。
基本的に取引手数料も含めたトータルのコストでもECNタイプの方が低いです。
そのため、本格的にスキャルピングで稼ぎたい人は、ECN口座。
ボーナスやキャンペーンを活用し、少額で海外FXのスキャルピングをスタートしたい人は、STP口座という選び方がオススメですね。
コツ4 cTraderという選択肢もある
そもそもcTraderとは、ECN取引専用に開発されたプラットフォームで、下記のような特徴があり、スキャルピングにオススメのツールです。
- 同時に複数の注文を一括決済できる
- ワンクリック注文が可能
- 約定スピードが速い
- デフォルトで板情報が見える
ただ対応しているブローカーが少ないという欠点があります。
メジャーな海外FX業者でいうと、AXIORYとTradeviewでcTraderを採用していますので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
スキャルピングにおすすめな海外FX業者5選
ではここから、スキャルピングトレードにオススメの海外FX業者をご紹介しています。具体的には、次の5社です。
先ほどからお伝えしていますが、口座タイプはECN口座がオススメです。
ただボーナスやキャンペーンが適用されないケースが大半ですので、この点はご注意くださいね。
では1社ずつ詳しく特徴をみていきましょう。
AXIORY(アキシオリー)
業界トップクラスの約定力とスプレッドで人気を集めている海外FXブローカーのAxiory(アキシオリー)
レバレッジは平均的な400倍ですが、国内FX業者と同レベルとも言える信託保全があり、安全性はとても高い業者です。
(もちろんゼロカットシステムもあり追証の心配なし)
さらにスプレッドやリクイディティ・プロバイダーの公開など積極的に情報を開示し、運営の透明性が高いのも特徴。
AXIORYの特徴をまとめると下記の通りです。
- スキャルピングOK
- NDD方式(ECN取引)
- cTraderが使える珍しいブローカー
- 最大レバレッジ400倍・追証無し
- 完全信託保全あり
上記のような特徴からAXIORYは、スキャルピングに最もオススメできるブローカーと言っても過言ではありません。
XMTrading(XMトレーディング)
XM Tradingは、海外FX業者の中で、国内人気No.1の超有名ブローカー。
最大レバレッジは888倍と高めであり、新規口座開設ボーナスもあることから、資金を用意せずにハイレバレッジの海外FXを始められる魅力的なブローカーです。
信託保全があり、信頼性・安全性の高い海外FX業者で、国内のみならず海外でも評判の良いブローカー。
Zero口座(ECN口座)が最低入金額500円となっており、手軽さも兼ね備えています。
スキャルピングOKですが、取引手数料がやや高めでデメリットもあります。
とはいえ評判が良く、バランスの取れたスペックであり、海外FX初心者にはオススメです。
Tradeview(トレードビュー)
運営歴15年を超える老舗のブローカーであるTradeview(トレードビュー)
長い運営歴から実績が多く、安心して利用できる安定感のあるブローカーです。
加えて信託保全も用意されており、安全性は業界トップレベル。
(信託保全は$35,000までです)
特徴をまとめると、次の通りです。
- スキャルピングOK
- スプレッドが業界最狭レベル
- スワップポイントも高い
- レバレッジ500倍・追証ナシ
- NDD方式(ECN取引)
- cTraderが使える珍しいブローカー
スプレッドが狭い反面、最低入金額が高く、ロスカット水準もやや高いため、本気でスキャルピングをする人にオススメのブローカーです。
HotForex(ホットフォレックス)
最大レバレッジが1,000倍という業界トップクラスのレバレッジでトレードができる業者で、安全性も申し分ありません。
特徴をまとめると次の通りです。
- スキャルピングOK
- NDD方式(ECN取引)
- 最大レバレッジ1,000倍・追証無し
業界で多数のFXサービスに関する賞も受賞しており、信頼性も高いブローカー。
バランスも良くスキャルピング初心者にもオススメの海外FX業者です。
TitanFX(タイタンFX)
2015年からサービスを開始したブローカーであり、約定力と低いスプレッドに定評があります。
特徴をまとめると次の通りです。
- 業界最狭クラスのスプレッド
- 高い約定力(約定スピードは抜群)
- スキャルピングOK
- NDD方式(ECN取引)
- 最大レバレッジ500倍・追証ナシ
先程ご紹介したエクイニクス社のサーバーを利用しており、約定スピードも早いことから、スキャルピングにオススメのブローカーです。
海外FXのスキャルピングで知っておいて損のない知識
ではここから海外FXのスキャルピングを行うにあたり、知っておいて損のない知識をご紹介していきます。具体的には、次の4つをまとめています。
- テクニカル分析
- ファンダメンタルズ分析
- スキャルピングはインターネットの回線速度が重要
- メンタル管理も重要
ぜひ参考にしてみてくださいね。
テクニカル分析
やはり海外FXのスキャルピングトレードで稼ぐためには、チャート分析、特にテクニカル分析が必要です。
1秒を争うスキャルピングですから、短い時間足を瞬時に分析する力が必須とも言えます。
海外FX初心者は、まずこのテクニカル分析になれることから始めましょう。
順張り
順張りですが、これは市場のトレンドに従ってトレードを行う手法です。
トレンドに乗ったトレードのため、リスクが少なくスキャルピング初心者にオススメの手法。
ただ底や天井付近でのポジション保有は危険ですので、この点に注意する必要があります。
逆張り
逆張りは市場のトレンドに逆らった取引を行う手法です。
先程の順張りとはまさに正反対の手法ですね。
順張りよりも難しく、負けることも増えてしまいますので、逆張りはスキャルピングに慣れ、トレンドがわかるようになってから行うようにしましょう。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析は、経済指標を中心に為替の変動を予想するモノ。
どちらかというと長期的な視点の分析手法になりますが、スキャルピングでも重要です。
特に経済指標の発表や要人の発言時は、為替相場が急激に変わり、そのタイミングでポジションを保有しているとスキャルピングでも大損するリスクがあります。
そのため、スキャルピングであってもファンダメンタルズ分析はある程度必要です。
ただファンダメンタルズ分析を意識しすぎるのは禁物。勝てる機会を逃がしてしまうリスクがあります。
あくまで参考程度に留めておき、おおよそのトレンドを掴むために使いましょう。
スキャルピングはインターネットの回線速度が重要
スキャルピングは、一瞬の判断で利益が決まります。
一方でインターネット回線が遅いと意図したタイミングで注文が通らず、利益を逃してしまう危険性があります。
またインターネット回線が安定していない場合も同様です。
そのため、本気でスキャルピングを行う場合は、インターネット回線の速度にも気を配る必要がありますね。
できるだけ速く安定している回線を利用しましょう。
具体例をあげると、Softbank光・au光・docomo光・NURO光などの光回線で有線LANの方がオススメですね。
メンタル管理も重要
スキャルピングで勝ち続けるには、メンタル管理も重要です。
スキャルピングは、トレードの回数が多くなってしまうため、徐々に集中力が切れたり、負けると熱くなって分析を怠ったりというリスクがあります。
やはりスキャルピングで勝ち続けるためには、冷静な分析と改善が必要です。
そのため、
- 少ないLot数でトレードする
- 意識的にトレードの間隔を開ける
など、自分をセーブする必要があります。
また、トレードに慣れていないとちょっとのレートの変動で一喜一憂してしまい、予定していなかったレートで決済してしまったということも多々あります。
そうならないためにも自分のメンタルをしっかり管理し冷静にトレードしていきましょう。
スキャルピングをする上で便利な分析ツール5選
ではここから、スキャルピングでよく利用される人気のテクニカル分析ツールをまとめていきます。具体的には、次の5つ。
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- RSI
- トレンドライン
- エンベロープ
どのツールも使えるようになれば、スキャルピングだけでなく様々なトレード手法で活用でき、勝率がグッと上がるはずです。
1.移動平均線
そもそも移動平均線とは、ある一定の期間のレートから平均を計算し、折れ線グラフで表したもの。
例えば、25日移動平均線であれば、25日の移動平均値を線でむすんだ線であり、この25日移動平均値は、25日分の平均価格を表しています。
この移動平均線を使うことで、トレンドの方向感やトレンドの勢いなどを分析することが可能になります。
そのため、どのタイミングでエントリーすれば勝率が高いのかがわかるようになり、スキャルピングの勝率も改善されるはずです。
2.ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、統計学がベースになっているトレンド系のテクニカル分析方法。
このボリンジャーバンドは、統計の標準偏差を相場の分析に応用しており、現時点からの相場の変動を予想します。
また相場の歪みを表示し、トレンドの勢いも分析が可能なため、スキャルピングとの相性が良いテクニカル指標と言えます。
ボリンジャーバンドのメリット
海外FX特有のハイレバレッジを活かしたスキャルピングには、相場のトレンドとそのトレンドの勢いが分析できるボリンジャーバンドがオススメです。
トレンドの勢いがわかれば、
- 途中からの押し目買い(売り)が可能になる
- 利益がしっかり狙える
などのトレードが可能になるためです。
スキャルピングは超短期のレートの変化を狙ったトレード。コツコツと利益を積み重ねる必要があります。
そこでボリンジャーバンドを活用できれば、相場の動きが予測することができ、勝率は上がるはずです。
さらにトレンドの勢いがわかれば、抜ける値幅も増え、1度のトレードの利益も増やすことができるようになります。
3.RSI
そもそもRSIとは、Relative Strength indexの略であり、オシレーター系のテクニカル指標。
現在の為替相場が上昇(下落)しているのか、またどちらに傾いているのかを表しています。
またRSIは、メジャーなテクニカル指標であり、チャートにも反映されやすいという特徴があります。
ちなみに先程のトレンド系と今回のオシレーター系のテクニカル指標には、下記のような特徴がありますので、参考までにまとめておきますね。
- トレンド系は、相場のトレンドの勢いや流れを目で見てすぐにわかるように表示してくれるインディケーターです。そのため、順張り手法でよく用いられます。
- オシレーター系は、買われすぎ(売られすぎ)を表示するインディケーター。
相場のトレンドが変わるタイミングを見極めるために使われるツールです。つまり、逆張りで活用される場合が多くなります。
4.トレンドライン
トレンドラインは、相場のトレンドの勢いや方向感を確認するためのツール。
ただこのトレンドラインは、自分でチャート上に引く必要があります。
そのため、慣れや経験によるところが大きく、FX初心者は上手くトレンドラインを引けない可能性があります。
またFX上級者になると、チャートを見ただけで流れや勢いが掴めるようになり、トレンドラインを引く必要すらなくなる人もいるようです。
5.エンベロープ
エンベロープは、移動平均線から上下に一定の間隔(値幅)を開けて表示させる線のことです。
使い方としては、この線にレートが触れた瞬間に逆張りでエントリーします。
そのため、スキャルピングで逆張りをするときに、相性の良いインディケーターと言えますね。
【スキャルピング】オススメの通貨ペアは?
スキャルピングにオススメの通貨ペアは、
- ドル/円
- ユーロ/ドル
- ポンド/ドル
などですね。
実は各国の通貨には、様々な特徴があります。
例えば、円のような世界情勢が悪くなると買われやすくなる避難通貨、高いボラティリティの通貨、スワップポイントが高い通貨などです。
そのため、各国の通貨の特徴も押さえておいて損はありません。
またなるべくスプレッドが狭い通貨ペアを狙うことで取引コストを押さえることができ、スキャルピングで有利に立ち回ることができます。
スキャルピングでオススメの通貨ペア
スキャルピングと相性の良い通貨ペアは、次のような条件を満たしている通貨ペアと言えます。
- 狭いスプレッド
- 高いボラティリティ(流動性が高い)
- 市場参加者が多い
国内FXであれば、日本円の通貨ペア、特にドル/円の市場参加者が多く、スプレッドが狭くなる傾向があります。
一方海外FXでは、ドルやユーロの方が市場参加者が多いため、ドル/円よりもユーロ/ドルの方がスプレッドが狭く設定されることが多いです。
そのため、海外FXでスキャルピングを行う場合は、やはりユーロ/ドルの通貨ペアがオススメですね。(もちろんドル/円もオススメです)
とはいえ、初めのうちはユーロ/ドルは難しく感じるかもしれません。
しかし慣れてしまえば、クロス円の通貨ペアと同じようにトレード可能ですので、慣れるまではデモトレードなどで練習期間を設けるのもオススメです。
上級者ならポンド/米ドルもオススメ
これから海外FXでスキャルピングを始める人は、ドル/円から試してみるのがベターと言えます。
とはいえ、ボラティリティが無い場合は利益が狙いづらいため、ポンド/ドルやユーロ/ドルなども視野に入れておきましょう。
また通貨ペアによって値動きに癖があります。
例えばポンド/ドル、この通貨ペアは16時ころから動き始め、21時を過ぎるとユーロ/ドルのボラティリティが高くなり、スキャルピングにオススメの時間帯に突入します。
このような通貨ペアのトレンドの癖は、ロンドン市場やニューヨーク市場のオープンと関係しています。
そのため、スキャルピングを行う場合は、テクニカル分析だけでなく、ロンドン市場やニューヨーク市場の開幕なども念頭に置きながらトレードするようにしましょう。
最後に改めて、スキャルピングに向いている通貨ペアをまとめておきますね。
- USD/JPY(ドル/円)
→トレンド相場でのレートの変動は比較的ゆるやかであり、初心者にオススメ - EUR/USD(ユーロ/ドル)
→スプレッドが狭く利益が狙いやすい。ただ急なトレンド転換も起こり得る通貨ペアであり、ある程度の慣れも必要。 - GBP/USD(ポンド/ドル)
→ボラティリティが高く、大きな利益が狙いやすい。一方で相場が乱高下しやすく、上級者向けとも言える。
さらに利益を狙いたい場合は、ポンド/円という選択肢もあります。
ただリスクが高く、損失も大きくなりやすいため、挑戦する場合、初めのうちはレバレッジを下げたり、Lot数を減らしたりなどしてリスク分散を行うようにしましょう。
海外FXのスキャルピングの体験談や口コミ評判
ではここから、海外FXのスキャルピングについて他のトレーダーの体験談や口コミをまとめていきますね。
- スキャルピングを派手にかますと口座凍結する。レバレッジ、ボーナス、出金スピード、海外FX会社の中では一番良かっただけに残念。スプレッドも狭い方だった。Twitter
- 海外FXと言えば、ゼロカットシステム×ハイレバレッジ×スキャルピングの組み合わせTwitter
- やっぱり海外FXだと手数料が高い分、スキャルピングの難易度は高い。Twitter
- 低リスクでどんどん利益を積み上げていく投資スタイルが一般的。海外FX初心者から上級者まで、手返しのよさやリスクの小ささに魅力を感じている。Twitter
- 海外FX口座は国内業者に比べてもスプレッドは広い。ただ、その分、レバレッジをかけられる。国内業者では25倍までなので、スプレッドが狭く、スキャルピングがしやすいとはいえ、利益はたかが知れてる。Twitter
Twitter上の意見を見ると「国内FXの方がスキャルピングはしやすいが、レバレッジが25倍となるため、大きな利益が狙えない」という意見がありますね。
一方で海外FXでは、取引コストこそ高いものの、ハイレバレッジとゼロカットシステムを駆使して、低リスクかつ大きな利益が狙いやすいという意見があります。
そもそも国内FX業者はスキャルピングを禁止している場合がほとんどですので、この点からもスキャルピングを行うなら海外FX業者の方がオススメです。
まとめ|海外FXのスキャルピングで把握しておくべきポイント
ここまで海外FXのスキャルピングについてご紹介してきました。
記事が長くなってしまいましたので、最後に海外FXでスキャルピングをする時に把握しておくべきポイントをまとめてこの記事を締めくくりますね。
- 海外FXブローカーの多くは、スキャルピングOK
- スキャルピングNGのブローカーもいるため、注意が必要
- 取引コストの安いブローカーがスキャルピングにはオススメ
- 約定スピードも忘れずにチェックする
- スキャルピング初心者にオススメの通貨ペアは『ドル/円』
- ハイレバレッジ・ゼロカットシステムを上手く活用し利益を狙う
またスキャルピングと相性の良い海外FXブローカーは次の5社でした。
海外FX業者 | スプレッド(USD/JPY) | プラットフォーム |
AXIORY | 0.1~0.7銭 | MT4、cTrader |
XMTrading | 0.1~0.6銭 | MT4、MT5 |
Tradeview | 0.1~0.4銭 | MT4、cTrader |
HotForex | 0.3~1.0銭 | MT4、MT5 |
TitanFX | 0.1~0.6銭 | MT4、MT5、ウェブトレーダー |
スキャルピングと相性の良いcTraderが使えるAXIORYやTradeview。
口座開設ボーナスと人気の高いXM Tradingなど魅力的なブローカーばかりです。
そのため、どこか1つに絞らず、数社で口座開設し実際の使用感を試してみるのもオススメです。
(もちろん口座開設は無料です)
その中で使いやすいブローカーが見えてくるはずです。ぜひいろいろ試してみて自分にあった海外FX業者を見つけてみてくださいね。
>>【海外FX】オススメ業者14選と海外FXのメリット、デメリット、注意点など徹底解説
Source: 海外FX最強まとめサイト